政府は株式会社や有限会社の設立に必要な最低資本金に関する規制を完全に撤廃する方針を固めた。すべての企業が無条件で資本金が1円でも起業できるようにし、起業の活発化を通じて民需主導による経済活性化につなげるのが狙い。2005年に予定している商法改正で、現行の最低資本金規制(株式会社で1000万円、有限会社で300万円)を廃止する方向だ。 政府は今年2月施行の中小企業挑戦支援法で、商法の最低資本金規制の特例として、資本金が1円でも起業できる制度を導入した。事業を起こしたい人が経済産業省に届け出て、本人確認など一定の要件を満たせば、特例で会社の設立を認める仕組みだ。ただ、資本金が1円でもいいのは、株式会社では5年間だけで、設立から5年を経過すると、最低資本金規制に基づいて1000万円への増資が必要になる。Posted by soloot at 2003年06月30日 09:54